リバースプロキシとは?
意味・定義
リバースプロキシは、クライアントとサーバーの間に位置し、クライアントからの要求を受け取り、それを適切なサーバーに中継する仕組みです。通常のプロキシサーバーとは逆に、リバースプロキシはサーバー側に存在し、クライアントの要求を隠蔽する役割を果たします。これにより、サーバーの負荷分散やセキュリティの向上が図られます。リバースプロキシは、特にウェブアプリケーションやAPIの運用において重要な役割を担っています。
目的・背景
リバースプロキシは、主にサーバーの負荷を軽減し、効率的なリクエスト処理を実現するために導入されます。多くのクライアントからの同時アクセスがある場合、直接サーバーにアクセスさせると、サーバーが過負荷になり、応答速度が低下する恐れがあります。リバースプロキシは、これを解決するために、リクエストを複数のサーバーに振り分けることで、負荷を分散します。また、SSL終端やキャッシュ機能を持つことで、セキュリティやパフォーマンスの向上にも寄与します。
使い方・具体例
- ウェブサイトのトラフィックが急増した際、リバースプロキシを使用して複数のサーバーにリクエストを分散し、応答速度を維持する。
- APIサーバーの前にリバースプロキシを配置し、リクエストの認証やログ記録を行うことで、セキュリティを強化する。
- SSL証明書をリバースプロキシで管理し、バックエンドサーバーは暗号化されていない通信を行うことで、処理負荷を軽減する。
- キャッシュ機能を活用し、静的コンテンツの配信をリバースプロキシが行うことで、サーバーの負荷を削減する。
- サーバーのメンテナンス時に、リバースプロキシを利用して他のサーバーにトラフィックを切り替え、ダウンタイムを最小限に抑える。
関連用語
まとめ
- リバースプロキシは、クライアントとサーバーの間でリクエストを中継する仕組みです。
- サーバーの負荷を分散し、セキュリティやパフォーマンスを向上させる役割があります。
- ウェブサイトやAPIの運用において、リバースプロキシは重要な要素となります。
現場メモ
リバースプロキシを導入する際には、設定ミスによるトラフィックの不具合や、サーバー間の通信の遅延が発生する可能性があります。また、適切なキャッシュ設定を行わないと、最新のコンテンツが配信されないこともあるため、注意が必要です。