増分バックアップとは?
意味・定義
増分バックアップとは、前回のバックアップ以降に発生したデータの変更分のみを保存する方法です。この方式では、全データを毎回バックアップするのではなく、変更があった部分だけを選択的にバックアップします。これにより、バックアップにかかる時間やストレージの使用量を大幅に削減することが可能です。
目的・背景
増分バックアップは、データの保護を効率的に行うために開発されました。従来のフルバックアップでは、全データを毎回保存するため、時間とコストがかかります。特に大規模なデータを扱う企業では、バックアップの頻度を高める必要があり、増分バックアップはその課題を解決します。この方式を採用することで、必要なデータを迅速に復元できるため、業務の継続性を確保することができます。
使い方・具体例
- 定期的にフルバックアップを行い、その後は増分バックアップを設定することで、効率的なデータ保護を実現する。
- データベースの更新が頻繁な業務では、変更があったデータのみをバックアップすることで、バックアップ時間を短縮する。
- クラウドストレージを利用している場合、増分バックアップを活用することで、ストレージコストを抑えつつデータの安全性を確保する。
- システム障害が発生した際には、最新の増分バックアップを使用して迅速に復旧作業を行う。
- 重要なプロジェクトの進行中に、定期的に増分バックアップを行うことで、データ損失のリスクを軽減する。
関連用語
まとめ
- 増分バックアップは、前回のバックアップ以降の変更分のみを保存する方式である。
- この方法は、バックアップの時間とストレージの効率を向上させるために重要である。
- 業務の継続性を確保するために、増分バックアップは迅速なデータ復元を可能にする。
現場メモ
増分バックアップを導入する際は、初期設定や運用ルールの整備が重要です。特に、どのタイミングでバックアップを行うか、どのデータを対象にするかを明確にしておかないと、必要なデータがバックアップされないリスクがあります。また、バックアップの復元テストも定期的に行い、実際の運用に支障が出ないようにすることが求められます。