CSVとは?
意味・定義
CSV(Comma-Separated Values)とは、データをカンマ区切りで表現するファイル形式の一つです。この形式は、表形式のデータを簡単に保存、交換、読み込みできるように設計されています。例えば、スプレッドシートソフトウェアで作成した表をCSV形式で保存すると、各行が1つのレコードとして、各列はカンマで区切られた値として表現されます。これにより、異なるシステム間でデータをやりとりする際に、互換性を持たせることが可能になります。
目的・背景
CSV形式は、データの保存や転送においてシンプルな方法を提供します。特に、異なるプログラムやプラットフォーム間でデータを移動する際に、CSVは非常に便利です。従来のファイル形式では、特定のソフトウェアに依存してしまうことがありますが、CSVはテキスト形式であるため、ほぼすべてのソフトウェアで扱うことができます。この特性が、CSVが広く利用される理由の一つとなっています。
使い方・具体例
- データベースからエクスポートされた顧客情報をCSV形式で保存し、マーケティングツールにインポートする。
- スプレッドシートで生成した売上データをCSVに変換し、会計ソフトに取り込む。
- 複数のデータソースから集めた情報をCSVファイルにまとめ、分析用のツールで読み込む。
- プログラムで生成したログデータをCSV形式で出力し、後で解析するためのファイルとして保存する。
- 他のチームと共有するために、調査結果をCSV形式でエクスポートし、簡単に読み込めるようにする。
関連用語
まとめ
- CSVはカンマ区切りのテキストファイル形式で、データの交換に便利です。
- 異なるシステム間でデータをスムーズに移動させるために広く使われています。
- スプレッドシートやデータベースなど、様々な環境で利用される形式です。
現場メモ
CSVファイルを扱う際は、カンマや改行がデータ内に含まれる場合に注意が必要です。これらがあると、正しくデータが読み込まれないことがあります。特に、データをエクスポートする際には、適切なエスケープ処理が行われているか確認することが大切です。また、大規模なデータを扱う場合、CSVファイルのサイズが大きくなりすぎて読み込みに時間がかかることもありますので、分割して扱うことを検討するとよいでしょう。