IPv4とは?
意味・定義
IPv4(Internet Protocol version 4)は、インターネット上でデバイスが相互に通信するためのプロトコルの一つです。IPv4は、32ビットのアドレスを使用し、約42億のユニークなIPアドレスを提供します。これにより、インターネットに接続されるデバイスは、他のデバイスと区別される固有のアドレスを持つことができます。IPv4は、データの送受信において、パケットと呼ばれる小さなデータの単位を使用し、目的地に正確に届ける役割を果たします。
目的・背景
IPv4は、1980年代にインターネットの基盤として導入され、世界中のコンピュータネットワークの標準プロトコルとして広く使用されています。インターネットの急速な普及とデバイスの増加に伴い、多くの企業や組織がインターネット接続を必要とするようになりました。IPv4の導入によって、異なるネットワーク間での通信が容易になり、情報の共有やデータのやり取りが迅速に行えるようになりました。しかし、IPアドレスの枯渇問題が発生し、次世代のIPv6が必要とされています。
使い方・具体例
- 新しいデバイスをネットワークに接続する際、IPv4アドレスが自動的に割り当てられ、他のデバイスとの通信が可能になります。
- サーバーを構築する際に、IPv4アドレスを設定することで、インターネット上でのアクセスが可能になります。
- 企業が社内ネットワークを構成する際、各端末にユニークなIPv4アドレスを割り当て、ネットワーク内でのデータの流れを管理します。
- セキュリティ対策の一環として、特定のIPv4アドレスのみからのアクセスを許可するファイアウォール設定が行われます。
- ネットワークトラブルシューティングの際に、IPv4アドレスを確認し、接続の問題を特定することが一般的です。
関連用語
まとめ
- IPv4は、インターネット通信における標準的なプロトコルで、32ビットのアドレスを使用します。
- デバイスの増加に伴い、IPv4アドレスの枯渇が問題となり、次世代のIPv6が求められています。
- さまざまな業務シーンで、新しいデバイスの接続やネットワークの管理に利用されています。
現場メモ
IPv4アドレスの枯渇に直面する企業は、早期にIPv6への移行を検討する必要があります。特に、既存のシステムやアプリケーションがIPv4に依存している場合、互換性の問題が発生することがあります。また、ネットワーク設計時には、将来的なアドレスの需要を考慮した計画が重要です。