LDAPとは?
意味・定義
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)は、ネットワーク上でのディレクトリサービス(情報を格納し、その情報にアクセスするためのサービス)にアクセスするためのプロトコルです。一般的に、ユーザー情報やシステム設定、ネットワークリソースの管理に利用されます。LDAPは軽量で効率的なプロトコルとして設計されており、特に大規模な組織でのユーザー管理や認証において重宝されます。
目的・背景
LDAPは、ネットワーク内のユーザーやリソースを一元管理するために利用されます。従来の方法では、各システムやアプリケーションごとにユーザー情報を管理する必要がありましたが、LDAPを用いることで、統一されたディレクトリサービスを通じて管理が可能になります。これにより、ユーザー管理の効率化やセキュリティの向上が図られ、管理者の負担を軽減することができます。
使い方・具体例
- ユーザーの認証にLDAPを用いることで、複数のシステム間で一貫したログイン体験を提供できます。
- 企業内の連絡先情報をLDAPサーバーで管理し、社内のアプリケーションから簡単にアクセスできるようにします。
- IT管理者がLDAPを用いてユーザーグループを設定し、特定のリソースへのアクセス権を一括で制御します。
- システム設定情報をLDAPに格納し、ネットワーク内のデバイスがそれを参照することで一貫した設定を維持します。
- WebサービスのバックエンドでLDAPを利用し、外部ユーザーの認証とアクセス制御を統合します。
関連用語
まとめ
- LDAPはネットワーク上のディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルです。
- 組織内のユーザーやリソースの一元管理を実現し、管理の効率化に寄与します。
- 各種システムで統一されたユーザー認証やアクセス権管理が可能です。
現場メモ
LDAPを導入する際には、ネットワーク構成やセキュリティポリシーを十分に考慮する必要があります。特にユーザー情報の管理は慎重に行わないと、意図しないアクセスが発生するリスクがあります。また、LDAPサーバーの冗長性を確保し、障害時にも迅速に対応できる体制を整えることが重要です。