PII

PIIとは?

意味・定義

PIIは「Personally Identifiable Information」の略で、日本語では「個人を特定できる情報」を指します。具体的には、氏名、生年月日、住所、電話番号、電子メールアドレスなど、個人を識別できる情報を含みます。これらの情報は、個人のプライバシーに関わるため、適切に管理し保護することが求められます。特に、デジタル化が進む現代においては、オンライン上での情報漏洩リスクが高まっているため、企業や組織はPIIの取り扱いに細心の注意を払う必要があります。

目的・背景

PIIの保護は、個人のプライバシーを守るために不可欠です。情報技術の進化に伴い、個人情報が容易に収集・分析される時代において、誤った取り扱いによるプライバシー侵害や詐欺行為のリスクが高まっています。このため、各国では個人情報保護法やGDPR(General Data Protection Regulation)などの法律が制定され、PIIの適正な管理が義務付けられています。これにより、個人情報の漏洩や不正利用を防ぎ、信頼性の高い情報社会を構築することが目指されています。

使い方・具体例

  • 顧客データベースの管理において、氏名や住所などのPIIは暗号化して保存し、アクセス権限を限定します。
  • オンラインフォームで個人情報を収集する際には、プライバシーポリシーを明示し、情報の利用目的を事前に説明します。
  • 社員の個人情報を取り扱う際には、アクセスログを記録し、不正アクセスの防止と監視を行います。
  • 顧客の購買履歴を分析する際、特定の個人を識別できないようにデータを匿名化して利用します。
  • 外部委託業者にデータを提供する場合は、機密保持契約を結び、情報の取り扱いに関するルールを明確にします。

関連用語

まとめ

  • PIIは個人を特定できる情報であり、適切な管理が必要です。
  • プライバシー保護の観点から、法律による規制が設けられています。
  • 具体的な管理方法には、暗号化やアクセス制限が含まれます。

現場メモ

PIIを取り扱う際には、情報漏洩や不正利用を防ぐためのセキュリティ対策が重要です。特に、従業員の情報に対するアクセス権限は最小限に抑え、定期的な監査を実施することが推奨されます。また、情報を外部に提供する際には、契約の中で情報保護に関する条項を明確にし、違反時の措置についても取り決めておくことが重要です。