SLI

SLIとは?

意味・定義

SLI(Service Level Indicator)は、サービスのパフォーマンスを測定するための具体的な指標です。これは、サービスがどれだけ期待されるレベルで機能しているかを示す数値であり、SLO(Service Level Objective)を達成するための基準となります。SLIは、可用性、応答時間、エラーレートなど、さまざまな要素を含むことができ、サービスの品質を客観的に評価するために使用されます。

目的・背景

SLIは、サービスの品質を維持・向上させるために不可欠です。企業は顧客の期待に応えるため、サービスのパフォーマンスを常に監視する必要があります。SLIを設定することで、具体的な数値に基づいてサービスの状態を把握し、問題が発生した際には迅速に対応することが可能になります。また、SLIはチーム間のコミュニケーションを円滑にし、サービス改善のための具体的なデータを提供します。

使い方・具体例

  • サービスの可用性をSLIとして設定し、99.9%の稼働率を目指すことで、システムの信頼性を確保する。
  • ユーザーからのリクエストに対する応答時間をSLIとして測定し、平均応答時間を2秒以内に保つことを目指す。
  • エラーレートをSLIとして監視し、エラー発生率を1%未満に抑えることで、ユーザー体験を向上させる。
  • 定期的なレポートを作成し、SLIの達成状況をチーム内で共有することで、全員が目標を意識できるようにする。
  • SLIのデータを基に、サービスの改善点を特定し、次回のアップデートに反映させる。

関連用語

まとめ

  • SLIはサービスのパフォーマンスを測定するための具体的な指標である。
  • サービス品質を維持するために、SLIは重要な役割を果たす。
  • SLIを活用することで、問題の早期発見と改善が可能になる。

現場メモ

SLIを導入する際には、適切な指標を選定することが重要です。指標が不適切だと、実際のサービス状況を反映できず、誤った判断を招く可能性があります。また、SLIの測定には一定のリソースが必要であり、導入前にチーム内での合意形成が求められます。