ステートレス

ステートレスとは?

意味・定義

ステートレスとは、システムやアプリケーションが状態情報を保持しない設計思想を指します。具体的には、各リクエストが独立して処理され、過去のリクエストや処理結果に依存しない形態です。これにより、システムは軽量化され、スケーラビリティ(拡張性)が向上します。ステートレスなアプローチは、特に分散システムやマイクロサービスアーキテクチャにおいて重要な概念とされています。

目的・背景

ステートレスデザインは、システムの効率を高める目的で導入されています。従来の状態を持つシステムでは、リクエストのたびに過去のデータを保持・管理する必要がありましたが、これにより複雑さやパフォーマンスの低下が見られました。ステートレスを採用することで、各リクエストが独立して処理されるため、サーバーの負担が軽減され、リソースの利用が最適化されます。特に、クラウド環境でのスケーラビリティを求めるケースにおいて、その効果が顕著に現れます。

使い方・具体例

  • APIを設計する際に、リクエストごとに全ての必要なデータを含めることで、サーバーが状態を管理する必要がなくなる。
  • マイクロサービス間の通信で、各サービスが独自に状態を持たず、必要な情報をリクエスト内に含めることで、分散処理が容易になる。
  • クラウドベースのアプリケーションで、インスタンスが自動的にスケールアップ・ダウンする際に、各インスタンスがリクエストの状態を保持しないことで、負荷分散が効率的に行われる。
  • 認証トークンを用いることで、ユーザーのセッション情報を持たずに、各リクエストを認証する仕組みが実現できる。

関連用語

試験対策や体系的な理解を目的とする場合、以下の用語もあわせて確認しておくと安心です。

まとめ

  • ステートレスは、状態情報を保持しないシステムデザインを指す。
  • 各リクエストが独立して処理されるため、効率的なリソース利用が可能となる。
  • クラウドやマイクロサービスにおいて、スケーラビリティを高める重要な設計概念である。

現場メモ

ステートレス設計を導入する際には、リクエストごとに必要な情報を適切に渡す工夫が求められます。特に、API設計では必要なデータを一度に送ることが重要です。また、状態を持たないため、セッション管理を別途行う必要があり、これに関する実装や運用の知識が必要です。